【S35最終84位/1959】ジガバドイベル対面構築

 S35お疲れ様でした。マカロンと申します。

 今期は剣盾最後のランクマッチということで4シーズン振りにランクマッチに取り組んで自身2度目の最終2桁を取ることができたので、構築紹介と剣盾の振り返りを兼ねて久しぶりに記事を書くことにしました。

TN:マカロン 最終  84位 R1959

TN:リッカ  最終455位 R1823

 

【構築経緯】

 シーズン序盤はホウオウナットや残飯黒バドなどのサイクル構築を試していましたが、全体のパワーが高すぎるこの環境でサイクルを回して高い勝率で安定して勝つのは今の自分の実力では難しいと感じ、それなら前のめりに自分がやりたいことを押し付けた方が強いんじゃないかと考え、対面気味に構築を組むことを考えました。

 まず、8世代の王であるザシアンは確定で、ザシアンと組ませて強いカイオーガとラス1からのスイープ能力が高い黒バドレックスを入れることにしました。

 ここまで前のめりすぎる並びになっていたので、起点作成も(場合によっては)全抜きもできる可能性に溢れたポケモンとしてジガルデを、相手のポケモンを受けながら裏のサポートをしたり自分で詰ませにいけるポケモンとしてルギアを採用しました。

 ラスト1枠にはダイマックスをして強いポケモンを置きたいと考え、最終日前日まではディアルガを採用していましたが、相手のマーシャドーイベルタル、襷黒バド等があまりにも重かったため、最終日にイベルタルに変更しました。

 (ぶっちゃけ、あまり深い思考を持って構築を組んだわけではなく直感的に組んだので、あまり経緯らしい経緯がなかったりします…。)

 

【個体紹介】

ザシアン@くちたけん

特性:ふとうのけん

性格:いじっぱり

実数値(努力値):185(140)-242(236)-136(4)-×-136(4)-184(124)

きょじゅうざん/ワイルドボルトインファイトでんこうせっか

S:準速ムゲンダイナ抜き抜き

 

 ちょっと早めのHAザシアン。

 こんなに伝説環境が続いていたのにも関わらずまともにこのポケモンを使ったことがなかったため、どういう調整にするのが自分の構築にベストなのかが分からないまま適当に使ってた。

 技構成は巨獣石火は確定で、@2はホウオウナットを崩せるようにワイボインファを採用したが、最終日に当たったホウオウナットはみんな偽装の初手ダイマホウオウだったため結果的にほとんどインファイトを使うことはなかった。

 

 

   

ジガルデ(50%)@きあいのタスキ

特性:スワームチェンジ

性格:ようき

実数値(努力値):183-152(252)-141-×-116(4)-161(252)

じしん/スケイルショット/へびにらみ/りゅうのまい

 

 この構築のMVP。

 襷枠をどのポケモンにするか悩んでいたところ、バンビーさんの動画で使われてたジガルデが強そうに感じたので採用。

誰も使ってない、なのに強い。強者にこそ分かる『逆張りジガルデの強さ』を見てくれ!

youtu.be

 技構成は威力が高い地震に殴りながらSを上げることができるスケイルショット、麻痺を入れて後続のサポートができる蛇睨みに積み技の竜の舞(バンビーさんが使用していた構成そのまんまです。)。

 動画でバンビーさんが言ってたようにサウザンアローを地震にすることでHぶっぱザシアンでもA+1地震で68.75%の乱数で倒すことができる。

 また、サウザンアローが欲しいと思う場面がほぼなかったのに対して、耐久無振りの黒バドレックスをスケイルショット3回+地震でだいたい落とすことができたりと地震を採用することで得た恩恵は大きかったように思う。

 余談だが、最終日に初手ジガルデザシアン対面ができたときはほとんどのザシアンが身代わりから入ってきたりじゃれつくAダウンを引いてきたりと地震採用の本来の目的が果たされることがなかったのだけが残念だった。



  

ルギア@ゴツゴツメット

特性:マスチスケイル

性格:ずぶとい

実数値(努力値):213(252)×-200(252)-110-174-131(4)

れいとうビーム/でんじは/ふきとばし/じこさいせい

 

 選出誘導枠。

 このポケモンとジガルデを構築に入れておくことで、初手に出てくる黒バドレックスやイベルタルはほとんどが挑発や身代わりを採用したルギアに強い型になっており、そこに対してこちらの襷ジガルデのスケイルショットでテンポを取っていく動きがかなり刺さった。

 4桁から3桁中盤に上げるまではかなり選出したし活躍もしてくれたが、最終日の上位帯との対戦ではほとんど出さなかったし出した試合は全部負けた気がする。これはルギアが弱いわけでは決してなく、単純に僕自身がルギアを上手く使えないというのが原因なので、もっとポケモン対戦上手くなりたいなと思わせてくれる良いポケモンだった(ほぼ選出してないので他に書くことがないです…。)。



  

カイオーガ@とつげきチョッキ

特性:あめふらし

性格:ひかえめ

実数値(努力値):195(156)-×-111(4)-222(252)-161(4)-122(92)

しおふき/こんげんのはどう/かみなり/れいとうビーム

H:余り

C:特化

S:ミラー意識で少し早めに

 

 ダイマエースその1。

 ミラー意識で少しSに振ったが、ミラーが勃発した時に全カイオーガに抜かれていたので、耐久はこれ以上落としたくないということも考えるといっそSに振らずに全部耐久に回して使っても良かったかもしれない。

 技構成はダイマ時最大火力を出せる潮吹きと雷、冷凍ビームは確定で@1はHPが削れた状態でも火力を出せるように根源の波動とした。

 根源の波動は火傷の上振れも狙える熱湯でも良かったような気がするが、そもそもシーズン通して根源の波動自体2,3回程度しか打ってないのでどっちにしてても影響はなかったと思う。

 ザシアンと同じくこのポケモンも全く使ってこなかったので最初はどう使えばいいのかよく分からなかった。なんなら多分今もまだ上手く使えてない。



  

イベルタル@いのちのたま

特性:ダークオーラ

性格:いじっぱり

実数値(努力値):201-201(252)-116(4)-×-118-151(252)

イカサマ/ふいうち/ゴッドバードはがねのつばさ

 

 ダイマエースその2。

 最終日を迎えるまではこの枠はディアルガで使っていたが、相手のバドレックスやマーシャドーがあまりにも重かったためイベルタルに変更した。

 技構成はザシアンや剣舞したネクロズマランドロスに対して高火力を出せるイカサマ、削れた相手のポケモンを上から縛ることができる不意打ち、140ダイジェットの媒体になるゴッドバード、ダイスチルでザシアンに最低限抗うことができる鋼の翼とした。

 急遽採用を決めたため調整等を考える時間がなく、前期のうわっきーさんの構築記事に書かれていたイベルタルを思い出して調整技構成ともにそのままパクることにした。

mega-salamance.hatenablog.com

 ダイマ禁止環境でしかこのポケモンを自分で使ったことがなかったため、ダイマ時のこのポケモンの全抜き性能がすさまじいことに剣盾最後の日に気付かされた。破壊の神。

 

 

         

黒バドレックス@こだわりスカーフ

特性:じんばいったい

性格:おくびょう

実数値(努力値):175-×-101(4)-217(252)-120-222(252)

アストラルビット/マッドショット/ドレインキッス/トリック

 

 スイープ要員。

 技構成は最大火力のアストラルビット、ダイアースの媒体となって相手の特殊ポケモンダイマックスをやり過ごすことができたり素で打つことでS操作もできるマッドショット、ルギアの電磁波等を拒否するためのダイフェアリーの媒体となるドレインキッスと相手のコスパダイナやナットレイ等を機能停止にするためのトリック。

 最速スカーフにすることでスカーフバドの不毛なミラーに臆することなく突っ込むことができたりダイジェットを2回積んだポケモンに対しても上から動くことができたりするというのが想像以上に使いやすく、耐久に振ったスカーフ黒バドレックスとはまた違った強みがあった。

 余談だが、ランクマッチに真剣に取り組んでレート2000だったり最終2桁を達成した時にはいつもこのポケモンがいたので、他の禁止伝説に浮気せずにずっとこのポケモンと戦っていくべきだったと最後に分からされた。ごめんよ黒バドレックス…。

 

【剣盾の振り返り】

 剣盾が発売される前は、僕はポケモンはBWまでしかやったことがなく、その頃は三値というものがあるということを知っていたくらいでガチ対戦の世界は全く知りませんでした。

 そんな僕が剣盾を買おうと思ったのは、CMやネットニュース等で剣盾のワイルドエリアを見たときに「バンギラスハガネールがマップにいるなんてすごい!楽しそう」と思ったのがきっかけでした。ただ、この時も単純にポケモンというゲームを楽しもうと思っていただけでガチ対戦への興味は全くありませんでした。

 僕がポケモン対戦を始めるきっかけになったのはもこうさんの対戦動画を見たことでした。その時に、「ポケモン対戦って楽しそうだな」と思い、ランクマッチに参加してみようと思い、パーティを組み始めました。

 そして、おそらくほとんどの人が通る道だと思いますが、理由もなく厨ポケの採用を嫌ったマイナーポケモンだらけのパーティで対戦を始めることになりました。しかし、対戦知識もなく使っているポケモンも型も弱いため当然勝てるわけがありません。この頃はずっとマスボ級5桁の民をやっていました。

 その後、リアルの都合で鎧環境はポケモン対戦に時間が割けなかったためランクマッチに参戦することはなく、制限ルールで対戦に復帰しました。この頃、きっかけは忘れましたが(多分YouTubeのおすすめに出てきたとかだと思います。)バンビーさんの対戦動画を見る機会があり、そこでガチで勝ちにいくポケモン対戦の面白さを知り、強いポケモンを使わずマイナーで勝ちたいという危険思想から解放されはじめました。そのための情報収集を目的としてちょうどこの頃に今のTwitterアカウントを作成しました。

 そうしてガチ対戦に取り組み始めた僕が初めて最終3桁を取ることができたのは冠ルールのS14でした。この時は自分が最終3桁を取ることができるなんて思ったこともなかったのでめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。嬉しすぎて初めて構築記事も書きました。
 その後、S16では初めて最終レート2000越えを達成することができました。S14で最終3桁を達成した時に、自分の中で次の目標としてレート2000越えを目標にしていたので思ったより早く達成することができた喜びもありましたが、それ以上に、レート1999から1戦潜ったときの緊張感が凄まじかったことが記憶に鮮明に残っています。多分、この時初めてめちゃくちゃ緊張しながら目の前の1戦に真剣に取り組みました。

 ここまで順調に成長できていた僕ですが、それからしばらくは大した結果も残せず鬱々とした月日を過ごし、ポケモン対戦の難しさを痛感すると同時に弱い自分が嫌になってポケモン対戦へのモチベーションが少し低下してきていました。

 そんな僕に転機が訪れたのはS23でした。このシーズンは当初は真剣に上位を目指すつもりはあまりなく、最終日1週間前まではそもそもランクマッチにも潜れていませんでした。ただ、ダイマ禁止ルールがこのシーズンで終わりということと最終日付近は比較的ポケモン対戦に時間を割けそうだったので、ダメ元で残飯黒バドレックスを軸に構築を組んで潜ってみたところ非常に使いやすく、最終日に2000位から一気に73位まで上げることができました。この時に初めて最終2桁を達成することができ、S16以降ずっと停滞していた自分のポケモン対戦の練度がようやく少し上がったように思えて嬉しさがこみ上げてきました。多分、僕がポケモン対戦をしてて一番幸福感に満たされた瞬間はこれまでもこれからもこのシーズンの結果が出たときだと思います。

 ただ、S23は結果が出せて嬉しい反面、少し後悔が残るシーズンにもなりました。というのも、最終2桁が確実になったところで溶かすのが怖くなりそこで保存するという選択を取ったのですが、最終日2000位から73位までほぼ負けなしで進んでこれていたというのもあり、臆さず潜っていれば(実際にいけたかどうかは別にして)もっと高いところまでいけたんじゃないかという気持ちが残ってしまったからです。この時に、次に同じ状況になれば今度は勇気を出して潜れる自分になろうと思いました。

 しかし、そこからしばらくはそんな状況になることがなく、ずっと100位台~300位台をうろついた挙句最終的には溶かして3桁中盤から後半でシーズン終了を迎えるという絶望的な月日を過ごすことになりました。そうこうしてるうちに再びモチベーションが低下してしまい、リアルが多忙気味になりポケモン対戦への時間もあまり割けないということもあってS30を最後にランクマを一旦休止していました。

 その後、剣盾最後のランクマッチになるS35が始まったときに、自分がガチ対戦を始めるきっかけになった剣盾最後のシーズンという感慨深さもあってポケモンへの感謝の気持ちを持って久しぶりにランクマッチに参戦することを決めました。結果は、前述したとおり最終84位ということで、自身2度目の最終2桁を飾ることができて自分の今の実力を考えると有終の美を飾れたんじゃないかなと思います。ただ、構築の完成度に自信が持てなかったのもあって、S23で決意した「保存せずに最後まで潜る」という目標を達成することができず、悔しさが残ってしまう結果にもなってしまいました。勇気のない自分がホントに嫌になりますね…。

 それから、実はこの後悔が一番大きいのですが、せっかくFFになってくれた人がいっぱいいるのに、僕が、リプを送ることができずいいねを押すのが精いっぱいという重度のコミュ障すぎるが故にFFのみなさんとあまり交流を深められなかったのが剣盾での一番の後悔です。FFの方とポ通しながらランクマとかしてみたかった…。

 

【SVに向けて】

 9世代では、勇気がなく最終2桁で満足して保存という行為に走ってしまった弱い自分をぶっ壊してもっと高みを目指してランクマッチに精進していきます!

 それから、振り返りでも述べましたが、ポケモンという同じ趣味を持ったFFのみなさんともっと交流したいのに、僕がコミュ障すぎる故に自分からリプ送ったりとかそういうことが全然できなかったのでそんな自分も変えていけたらいいなと思います。

 

【最後に】

 剣盾は最高のゲームでした!9世代でもランクマ頑張っていきますので引き続きよろしくお願いいたします。